DHCP[3]

予約、リース、承認、スコープ


予約

“予約” を使うと、DHCP サーバーによる恒久のアドレスのリース割り当てを作成できます。予約によって、サブネット上の指定したハードウェア デバイスが常に同じ IP アドレスを確実に使えます。


リース

“リース” とは、クライアント コンピュータが割り当てられた IP アドレスを使える期間の長さのことで、DHCP サーバーが指定します。クライアントに対してリースが提供されると、そのリースは “アクティブ” となります。リース期限が切れる前に、クライアントは通常、サーバーのアドレスのリース割り当てを書き換えます。リースは、期限が切れるか、サーバーで削除されると、”非アクティブ” となります。リース期間によって、期限が切れる日時およびクライアントがサーバーのリースを書き換える頻度が確定されます。


承認

まっこの辺を読んで理解してくだしさい。
http://www.microsoft.com/resources/documentation/WindowsServ/2003/standard/proddocs/ja-jp/Default.asp?url=/resources/documentation/WindowsServ/2003/standard/proddocs/ja-jp/sag_dhcp_imp_authorizingservers.asp

正しく構成され、ネットワーク上での使用を承認されると、DHCP サーバーは便利で、意図されたとおりの管理サービスを提供します。しかし、構成が誤っていたり、承認されていない DHCP サーバーをネットワークに導入すると、問題が発生する場合があります。たとえば、承認されていない DHCP サーバーが起動された場合、誤った IP アドレスをクライアントにリースしたり、DHCP クライアントがアドレスのリースを更新しようとしたときに否定応答したりする可能性があります。

このような構成が原因となって、DHCP が利用可能なクライアントでさらに問題が発生する可能性もあります。たとえば、承認されていないサーバーから構成リースを取得したクライアントは、有効なドメイン コントローラを検出することができず、正しくネットワークにログオンできない場合があります。

これらの問題を解決するため、Windows Server 2003 を実行する DHCP サーバーは、クライアントにサービスを提供する前に、Active Directory で承認済みとして検証されます。これによって、構成が誤っていたり、誤ったネットワーク上で構成された DHCP サーバーを実行したために発生する被害を回避することができます。


スコープ

スコープとは、ネットワークで利用可能な IP アドレスの完全に連続している範囲のことです。スコープは通常、ネットワーク上で DHCP サービスが提供される単一の物理サブネットを定義しています。また、スコープはサーバーがネットワーク上のクライアントに対する IP アドレスおよび関連する構成パラメータの配布および割り当てを管理する基本的な方法も提供しています。

オプションの種類

”オプションの種類” とは、DHCP サーバーが DHCP クライアントにリースを提供するときに割り当てることができる、クライアントの他の構成パラメータのことです。たとえば、共通に使われるオプションの中には、デフォルト ゲートウェイ (ルーター)、WINS サーバー、および DNS サーバーの IP アドレスを含むものもあります。通常は、これらのオプションの種類はスコープごとに有効となり、構成されます。また、DHCP コンソールを使って、サーバーに追加され、構成されるすべてのスコープが使う既定のオプションの種類を構成することもできます。大部分のオプションは、RFC 2132 によって事前に定義されていますが、必要に応じて DHCP コンソールを使って、カスタム オプション タイプを定義および追加できます。

003 ルータ又はディフォルトゲートウェイ
004 タイムサーバ
006 DNS
044 Wins



スーパースコープ

スーパースコープ” とは、同じ物理サブネット上の複数の論理 IP サブネットをサポートするために使われるスコープの管理グループのことです。スーパースコープには、一緒にアクティブ化できる "メンバ スコープ" または "子スコープ" の一覧だけが含まれています。スーパースコープは、スコープの使用に関するそれ以外の詳細を構成するためには使われません。スーパースコープ内で使われる大部分のプロパティを構成するには、メンバ スコープのプロパティを個々に構成する必要があります。

単一のイーサネット LAN セグメントなど、複数の論理 IP ネットワークが使われている単一の物理ネットワーク セグメント上にある DHCP クライアントをサポートします。各物理サブネットまたはネットワークで複数の論理 IP ネットワークが使われている場合、そのような構成は通常、”マルチネット” と呼ばれます。

リレー エージェントの端にあるネットワークがマルチネットを使っているような、DHCP リレー エージェントおよび BOOTP リレー エージェントの端にあるリモート DHCP クライアントをサポートします。

マルチネット構成では、DHCP スーパースコープを使うと、ネットワークで使われる IP アドレスの個々のスコープの範囲をグループ化およびアクティブ化できます。こうして、DHCP サーバー コンピュータは、単一の物理ネットワークのクライアントに対して複数のスコープからのリースをアクティブ化および提供することができます。

この辺りを読んだください。
http://www.microsoft.com/resources/documentation/WindowsServ/2003/standard/proddocs/ja-jp/Default.asp?url=/resources/documentation/WindowsServ/2003/standard/proddocs/ja-jp/sag_DHCP_imp_UsingSuperscopes.asp


コマンド: pathping, ping, tracert

pathping

pingとtrecertを組み合わせた機能を提供するコマンドで,ネットワーク内を調査するのに便利だ。経路上のサーバやルータに対して一定時間パケットを送信し,経路情報と各ルータ/サーバからの反応を調べるだけでなく,それぞれのホップから戻ってくるパケットに基づいて,パケット損失の割合を表示してくれる。


APIPAとは

Automatic Private IP Addressing

ネットワーク機器に対して、IPアドレスを自動的に割り当て、利用するための機能。

 TCP/IPを実装したネットワーク機器やシステムでは、それぞれのシステムに対して、重複しない固有のIPアドレスを割り当てておかなければお互いに通信することはできない。しかしネットワークに詳しい管理者がいなかったり、DHCPサーバも用意されていないような小規模なネットワークでは、IPアドレスを秩序立てて割り当てたり管理するのは困難である。そこで考案されたのがAPIPAというIPアドレスの自動的な割り当て、管理機能である。

 APIPAを実装したシステムでは、最初に自分のシステムに割り当てるIPアドレスを「169.254.1.0〜169.254.254.255」の範囲内からランダムに1つ選択する。そして、ARP要求をネットワークにブロードキャストすることによって、そのIPアドレスがほかのシステムで利用されていないかどうかを確認する。もしどこかのシステムからARPの応答が返ってくれば、そのIPアドレスは使用中であるとみなし、別のIPアドレスで再試行する。このようにして未使用のIPアドレスを見つけ、それを自分のシステムに割り当てることによって、IPアドレスが重複しないことを保障する。「169.254.*.*」というIPアドレスはLINKLOCALアドレスといい、一般的なプライベートIPアドレスではないが、どこの組織にも割り当てられていないことが保証された、APIPAでのみ有効な、特別なIPアドレスである。


netdiag, jetpack, nbtstat, netsh